小柄で愛らしいチワワは、日本で大人気の犬種。「飼いやすい犬種」として紹介されることも多いワンちゃんです。
しかし、チワワは飼うのに注意が必要な犬種でもあります。
細い骨を守るために体重管理は必須ですし、どんなに小柄だってお散歩はおろそかにできません。
また、チワワ特有の勇敢さや臆病さは、育て方を間違えると問題行動に発展する可能性も高いのです。
ペットショップの店員さんの中には、「チワワは初心者には向かない犬種です!」と断言する人もいるほどです。
このページでは、チワワを飼う上でぜひ知っておきたいチワワの特徴と、お世話をする上で注意したいポイントをご紹介していきたいと思います。
目次
【チワワを飼う】特徴や性格 | 散歩の必要性と食事
チワワは、犬の中では最小サイズの「超小型犬」です。
そのため、他の犬種に比べるとごはんの量は少なくて済みます。
食費がかかりにくい分だけ、品質にこだわって作られた高価格帯のドッグフードも与えやすいでしょう。
「愛犬には、なるべく質の良いドッグフードを与えたい!」
と考えている飼い主さんも安心ですね。
注意したいのは、ごはんの与えすぎによる肥満です。
太りすぎは、チワワの心臓や細い骨に負担をかけてしまいます。
ただでさえ、チワワは心臓病や関節のトラブルが多い犬種。
チワワは意外とパワフル!散歩は必須です!
「超小型犬のチワワに散歩は必要なし。室内遊びで十分」
よく言われることですが、これは大きな間違いです!
体の大きさに関わらず、ワンちゃんには散歩が必須。
散歩には、体を動かすという目的の他、愛犬の気分転換や社会性を養うなど、さまざまな効果が期待できるのです。
しかも、小柄で華奢(きゃしゃ)な外見からは想像がつきにくいですが、チワワはわりとパワフルな犬種です。
チワワちゃんたちの中には、30分程度のお散歩をしてもケロリとしている子も少なくはないでしょう。
ただし、雪や雨の日など、チワワの散歩をお休みした方がよいケースもあります。
そんな日には、家の中でチワワと一緒に遊ぶ時間を増やして、運動不足やストレスを解消してあげましょう。
チワワの性格は勝気でビビり?社会化はしっかりと!
チワワの性格はなかなかに複雑です。
勝気で勇敢な面と、繊細で臆病な面とを持ち合わせています。
自分よりも大きな犬に平然と向かっていったかと思えば、動物病院の待合室の片隅で、飼い主さんにしがみついてプルプルと震えていたり……。
そんなギャップも愛おしいチワワちゃんですが、気の強さや怖がりがエスカレートすると、問題行動に発展する可能性もあります。
散歩中に出会う人や犬に片っ端から吠え掛かったり、病院やトリミングサロンに行くと、呼吸が苦しくなるほど緊張したり。
チワワの子犬をお迎えしたら、できるだけ多くの
- 物
- 音
- 感触
- たくさんの人
- 動物
に触れさせてあげましょう。
また、抱っこや車、キャリーバッグ、ペットカートなど、チワワがこれから接するであろう移動手段に慣らせることも大切です。
この社会化は、チワワの恐怖心が芽生えてくる生後4カ月頃までに、特に積極的に行うようにしましょう。
一方で、成犬のチワワを引き取った場合など、既にワンちゃんの性格が完成してしまっており、飼い主さんだけでは問題行動の矯正が困難な場合もあります。
チワワは八方美人じゃない!つれなくされてもヘコまないで・・・
チワワは飼い主さんへの忠誠心が強く、愛情深い犬種です。
ただし、飼い主さん全員に対して平等に懐いてくれるかと言えばそうでもありません。
チワワは、「家族の中でも、特に好きな人をひとりだけ決める傾向がある」、と言われています。
そう、チワワは決して八方美人ではないのです。
筆者が一緒に暮らしていたチワワも、筆者の母にだけ特に懐いていました。
とても臆病で人見知りをしがちな女の子でしたが、母にだけはよく甘え、言うこともよく聞くのです。
対する私や他の家族に対しては、つれない態度を取ることが多い子でした。
機嫌が特に悪くなるヒート中には、わざわざ遠くから駆け寄ってきて足を「ガブリ!」と咬んでくることも……。
もちろんチワワによって個体差もあるとは思いますが、もしも自分が愛犬の「一番」じゃなかったとしてもヘコまずに、愛情を注いであげてくださいね。
チワワなのに体重10キロ?大柄なのも個性です!
超小型犬種であるチワワの平均体重は、成犬でも1キロから3キロ前後です。
しかし中には、太っているわけでもないのに、5キロや10キロの体重を誇るビッグなチワワも存在します。
前述の筆者のチワワ(女の子)も体重が5.1キロもあり、長時間抱っこしていると腕が痛くなってくるほどの体格でした。
子宮の摘出手術を受けたことでやや太った影響もあるのですが、もともと骨格がガッチリとしており、大柄なタイプの子でした。
子犬の時期にお迎えしたチワワは、最終的にどの程度のサイズに育つかはわかりません。
親犬を見られる機会があれば、その子たちの体格から予想することはできますが、予想も100%当たるわけではないですよね。
- もしも成長後のチワワが、片手で抱っこできるサイズじゃなくても……。
- 「その子、何ていう犬種?」と聞かれてしまうほど大きくなったとしても……。
- 体が大きいのもその子の個性です(ただし肥満体じゃなければ)。
まとめ
チワワの特徴と、一緒に生活する上での注意点をご紹介しました。
可愛らしく、一見大人しそうなチワワですが、「飼育が楽そう!」と安易に飼うと、ワンちゃんを不幸にしてしまいかねません。
しかし、チワワは本来とても賢いワンちゃんです。愛情と責任を持ってしっかりとしつけることができれば、愛情深く陽気な最高のパートナーになってくれますよ!