いきなりですが、愛犬の健康診断は定期的に行っていますか?
犬の健康診断は人間同様、保険適用外になってしまうので、結構な費用がかかってしまい、健康診断をしていないという飼い主さんが多いことが現状です。
しかし、健康診断は愛犬の病気や健康状態を把握できる判断材料として重要なものであり、できれば1年に1回は行って欲しいものです。
そこで、今回は犬の健康診断についてご紹介していきます。
目次
犬の健康診断の費用 | 保険は使える?検査項目一覧
結論から言いますと、犬に健康診断は必要です!
- まだうちの子は若いから大丈夫
- うちの子は元気だから
と健康診断は必要ないのでは?
と思っている方も多いようですが、犬の成長は人間の4倍~6倍速いと言われており、赤ちゃんだったと思ったらあっという間に成犬になり、老犬になります。
成犬までは目立った病気はなくても、老犬にさしかかる頃にはチラホラと体に不調が見えるようになり、気がついたら病気が進行していたということも少なくありません。
定期的に健康診断を受けておくことは、早期発見にも役立ち、愛犬の健康維持のためには大切なものとなっています。
健康診断を受け始める年齢は特に決まってはいないのですが、1歳になった頃から1年に1回程度が望ましいでしょう。
犬の健康診断内容
では、犬の健康診断はどのような内容があるのでしょうか?
1つ1つ内容を詳しく解説していきます。
問診
話すことができない愛犬にとって、飼い主さんが気づいた些細な変化が一番の情報になるので、しっかり先生に伝えるようにしてください。
- 元気
- 食欲
- 皮膚
- 眼
- 耳
- 鼻
- 消化器系
- 呼吸器系
- 神経系
などどんな細かい変化でも構わないので、気になる出来事があるのであればここで全て伝えるようにします。
細かい検査については問診によって変わってくることもあるので、飼い主さんが日頃どれだけ愛犬の様子をチェックしているかが大切です。
触診・視診
- 全身状態
- 肥満
- 脱水
- リンパ節
- 黄疸
- 充血
- 皮膚
- 歯
- 眼
- 腹部
- 鼻
- 神経
- 骨格系(歩き方・関節異常など)
- しこりの有無
などを直接触ったり視たりしながら異常がないかを確認していきます。
聴診
- 心拍数
- 心雑音
- 不整脈
- 呼吸数
- 呼吸状態
- 呼吸音
- 消化管の音
聴診器で聴いて異常がないかと確認していきます。
血液検査
- 貧血
- 炎症
- 肝機能
- 腎機能の異常
- 脂質代謝
- 血糖値
などの健康状態を確認していきます。
健康状態に応じて
- 炎症マーカー
- 膵炎の有無
- 腎臓病
- 心疾患
- 甲状腺疾患
- 副腎皮質疾患
など目に見えない病気も確認することができるので、早期発見に役立つ検査になります。
尿検査
- 糖尿病
- 腎臓病
- 尿路結石
- 尿結石症
などの異常を確認していきます。
便検査
- 寄生虫の有無
- 腸内細菌のバランス
- 血便の有無
などを確認していきます。
超音波検査
各臓器の構造・形・動きに異常がないかを確認していきます。
心臓であれば
- 先天性の奇形
- 弁の異常
- 心臓の壁の肥厚
- しこりの有無
などを見つけることができ、腹部であれば
- 肝臓
- 脾臓
- 消化管
- 腎臓
- すい臓
- 副腎
- 膀胱
- 前立腺
- 子宮
など血液検査では発見できない以上を見つけることができます。
心電図
心拍数・不整脈の有無を確認し、心疾患の可能性を探るための検査です。
血圧測定
足や尻尾で血圧を測定し、心疾患・腎疾患・眼科疾患を疑う場合に必要な検査です。
眼科検査
- 眼圧測定
- 涙量測定
- 角膜の傷の有無
- 眼の内部状態
- 白内障
- しこり
などの有無を確認していきます。
犬の健康診断の料金はいくらぐらいかかるのか?
飼い主さんが一番気になる健康診断の料金についてご紹介していきます。
わんちゃんの健康の次に気になるのが料金ですよね。
健康診断の料金は検査内容や病院によって違いますが、料金の中央値は1万5,000円前後で、安ければ7,500円程度、高ければ3万円と幅が広いです。
安くで済ませたいと思っている方は、複数ある検査項目で必要最低限のものだけを厳選するといった方法もあるので、動物病院の先生と相談しながら決めると良いでしょう。
犬の健康診断は予約が必要なことが多いので、事前に電話を入れておき、検査前の注意点をしっかり聞くようにしてくださいね。
まとめ
今回は、犬の健康診断についてご紹介してきました。
健康診断は保険適用とならず、高額な料金がかかってくることもあるので、定期的に受けるのは難しいご家庭もあるでしょう。
どうしてもまだ大丈夫と思ってしまいがちなのですが、先生も言っているように健康診断は健康な時から受けるということが望ましいですし、万が一病気になっていても健康診断を受けていなかったために、手遅れだったということも現実にあります。
愛犬にいつまでも元気で過ごしてもらうためには、人間同様、犬の健康状態もしっかり管理してあげるようにしましょうね。